男性の尿漏れの薬

男性の尿漏れの治療に使われる内服薬

前立腺肥大による男性の尿漏れの対策方法は、肥大化した前立腺を縮小させるしかありません。

 

薬による縮小方法には、α1ブロッカー、5α還元酵素阻害薬を使います。

 

α1ブロッカーは、男性の前立腺肥大症に伴う頻尿・尿漏れの薬として、現在最も多く使われる内服薬です。前立腺平滑筋に対する交感神経緊張状態を抑えることにより、前立腺を弛緩させ、その結果として、前立腺の尿道に対する圧迫を軽減します。また、最近、前立腺肥大症に伴う過活動膀胱の改善にも効果があり、排尿困難だけでなく、頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感などの蓄尿症状の改善にも有効であることが示されています。

 

また、5α還元酵素阻害薬は、この薬を長期間服用することにより肥大した前立腺が縮小して、排尿困難の症状を改善させます。1年の内服でおおよそ25〜35%程度前立腺サイズが小さくなります。この薬の作用はα1ブロッカーと異なり、即効性はなく、ゆっくり効果があらわれるので、長期間の内服が必要で、中止すると前立腺は再び大きくなります。

 

もう一つの男性の尿漏れの原因となっている過活動膀胱には、抗コリン剤、平滑筋弛緩剤などの薬が使われます。

 

過活動膀胱は、抗コリン薬を用いることで8〜9割の人が症状が改善するといわれています。抗コリン薬は膀胱の筋肉の緊張をほぐし、収縮を抑えて尿漏れを改善します。

 

抗コリン薬には、アセチルコリンの活動を抑えるはたらきがあり、アセチルコリンのはたらきを抑えることで、膀胱の平滑筋をゆるめて膀胱の中に尿をたくさん蓄えることができるようにもします。

 

平滑筋弛緩剤は、尿漏れの治療薬として昔から使われてきました。膀胱の筋肉をゆるめ容量を大きくします。副作用が少なく安全性は高いのですが、効果は今ひとつのようです。軽い症状に対して、あるいは抗コリン薬が効かない場合や副作用で使えないときに使用するとよいかもしれません。

 

男性の尿漏れの薬としては、漢方薬もあり、植物から抽出したエキスを薬にした生薬や、いくつかの漢方薬が前立腺肥大症治療に使われることがありますが、有効性については十分な科学的根拠が示されておらず、α1遮断薬よりは効果が劣ります。副作用はまれです。