前立腺肥大症/男性に多い排尿の病気

前立腺は男性だけにある臓器

前立腺は膀胱の出口で尿道を囲むようにして男性だけに存在する臓器で、成人男性では直径約3センチの小さな洋ナシ形をしています。

 

前立腺には精液の約3分の1を占める前立腺液を分泌する働きと、精液を放出させる働き、排尿をコントロールする働きがあります。

おしっこに時間がかかるのが特徴

男性で、おしっこをしても完全に出しきっていない感じ(残尿感)が常にあり、トイレが近い、おしっこがビシッと止まらない(切れが悪い)状態があったら、前立腺が肥大している可能性があります。

 

ふつう、おしっこが流れ出る線は、勢いのある一本の細い滝のような放物線を描きます。しかし、尿道を取り囲む前立腺が肥大して尿道を狭めると、おしっこがなかなか出ない、おしっこが終わるまで時間がかかるといった症状になります。

 

排尿が終わったと思って、ペニスを下着に収めた後にたらたらと尿漏れをおこして下着の前を濡らすこともあります。尿線が2本に分かれたり、勢いなく細くチョロチョロと出るようになったりしてトイレに時間がかかるようになったとき、少しいきまないと尿が出ないようなときなども前立腺肥大症の症状です。

前立腺肥大症の原因

なぜ前立腺が肥大するのか、いくつかの仮説はありますが、はっきりした原因はわかっていません。ただ、加齢と性ホルモンが何らかの影響を及ぼしていることは確かなようです。

 

前立腺肥大症が50歳以降から増え始め、年齢が高くなるにつれて発症する人が多くなっていくことから、加齢が関与していることは、確実です。また、思春期前に事故などで精巣を失った男性は年をとっても前立腺肥大にならないことがわかっており、性ホルモンも何らかの影響を与えているのではないかと考えられています。

前立腺肥大症の治療

前立腺肥大症の治療は、それほど重症でなければ、対策としてまず薬物療法をいます。おもな薬に「α1受容体遮断薬」「抗男性ホルモン薬」「漢方薬、植物製剤」などがあります。

 

「α1受容体遮断薬」は、頻尿症状を改善する治療で最も多く使われている薬です。前立腺や尿道を締め付ける筋肉(尿道括約筋)を収縮させる神経を遮断して、前立腺と尿道の筋肉の緊張を和らげる作用があります。

 

「抗男性ホルモン薬」は、男性ホルモンの作用を抑える働きがあり、肥大した前立腺を縮小させます。前立腺肥大による排尿困難、残尿感などの症状を改善する働きがあります。

 

「漢方薬、植物製剤」は、症状をやわらげるために使われます。一般的に副作用は多くはないといわれていますが、効き目もゆるやかにあらわれます。

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